歯科助手の退職理由5つ!面接での伝え方も解説!

歯科助手として働きはじめたけど、なんだか合わないな
歯科助手を辞めたいと思っているけど、転職活動で退職理由について聞かれたら、なんて答えたら良いのだろう

と、お悩みの方はいませんか?

歯科助手の仕事は覚えることも多く、特に未経験の場合はこの先やっていけるのかと不安になってしまいますよね。

また、自分の悩みが退職理由としてふさわしいのか、悩んでしまうこともあるかと思います。

この記事では、歯科助手の退職理由について解説していきます。

さらに、職場に退職する意思を伝えるタイミングや即日退職が可能なのかについても、詳しくご紹介しますね。

記事後半では、転職活動で退職理由を聞かれた際の答え方についても解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。

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[目次]

1.歯科助手に多い退職理由は?
2.職場に退職理由をどのように伝える?
3.退職を伝えるタイミングはいつ?
4.即日退職は可能?
5.転職活動の面接で退職理由を聞かれたら?
6.まとめ

1.歯科助手に多い退職理由は?

2019年11月時点、日本には68,479軒の歯科医院があり、たくさんの歯科助手が働いています。
(参照:医療施設(静態・動態)調査・病院報告-厚生労働省

また、歯科助手の仕事には、以下のようなイメージがあります。

  • 歯科医院の顔
  • 比較的給料が良い
  • 簡単に働けそう
  • 患者さんと仲良くなれそう

このように良いイメージが多い歯科助手ですが、実際に働いてみると、思ったより大変だったという声が多いです。

ここからは、よくある歯科助手の退職理由について解説していきます。

自分の感じていることと同じ悩みを、他の歯科助手も不安に思っているかもしれません。

人間関係に関する悩み

歯科助手の退職理由として多くあげられるのは、職場の人間関係です。

なぜなら、歯科医院で働いているスタッフは女性が多く、女性特有の人間関係に悩む人が多いからです。

女性が多い職場は出産や育児などによる入れ替わりも多いので、新人歯科助手が仕事に慣れるまでは、一定の距離を保って接するところもあるでしょう。

働きはじめの距離感が長く続くと「いつまでたっても、スタッフと仲良くなれない…」と感じて、悲しくなってしまいますよね。

長く働き続けている場合でも、一緒に働くスタッフとの相性次第で、人間関係で気をつかう場合もあるかもしれません。

また、国家資格を持たない歯科助手は、歯科医院の中で弱い立場になる傾向があり、何か起きた際のあたりも強くなりがち。働く環境によっては悩みが尽きないところもあります。

どの職種で働いていても、人間関係にまったく頭を悩まないことはありませんが、一般的な職場と比較して運営規模が小さい歯科医院は、特にトラブルや悩みが起きやすい職場だといえます。

日本にはたくさんの歯科医院があり、歯科助手は他の職種より選べる職場の幅が広いです。

自分の働きやすい歯科医院を探すのは大変かもしれませんが、考え方や雰囲気の合う歯科医院が見つかると、居心地の良い環境で長く働けますよ。

歯科医師との相性

歯科助手の退職理由として、経営者である歯科医師との相性も多くあげられます。

歯科助手の仕事内容は歯科医師と密接に関わりがあり、診療中にアシスタントに入ることも多いです。

器具の受け渡しをもたもたしていると、歯科医師の治療の流れを止めてしまうので、どうしてもイライラさせてしまいます。気の短い歯科医師の場合は、強く当たられてしまうこともあるでしょう。

歯科医師からの期待が厚い分、指導に力が入るのかもしれませんね。

アシスタントのスペシャリストとして普段から密接に関わるからこそ、歯科医師との相性は大切です。

仕事内容に関する悩み

歯科助手の退職理由としてあげられるものの中に、仕事内容に関する悩みがあります。

歯科医院の仕事は、基本的に以下の3つに分けられます。

  • 歯科医師にのみ可能な仕事(抜歯、歯を削るなどの治療)
  • 歯科医師、または衛生士が可能な仕事(スケーリング、印象を採るなど)
  • 無資格である歯科助手にも可能な仕事(バキューム、石膏を流すなど)

上記を確認するとわかるように、歯科助手は患者さんの口の中に触れることはできません。

しかしながら、人手不足、経営状況が悪く歯科衛生士をたくさん雇うことが難しいなどの理由で、歯科助手に歯科衛生士の仕事を強要する歯科医院が、世の中に存在しています。

歯科助手ができる仕事の範疇を超えて仕事を頼まれたとき、退職を決意する歯科助手は多いです。

他にも、自分が想像していたよりも歯科助手の仕事量が多かったことを理由に、退職する人もいます。

歯科助手の仕事は幅広いので、向上心を持てる人にはやりがいを見つけやすい仕事です。

その反面、楽に稼ぎたいと感じている人には、負担が大きく感じる仕事でもあるでしょう。

研修制度に関する悩み

研修制度が整っていないことに理由に、歯科助手を退職する人も多いです。

歯科助手として働く人たちは、ほとんどが未経験からスタートするもの。

歯科に関する膨大な知識を、頭に叩き込むところからはじめなくてはなりません。

歯科医院では、普段の生活ではまったくなじみのない専門用語が飛び交い、見たことのない器具であふれています。

専門用語を覚え、治療の流れを理解し、器具の扱い方、消毒の方法を熟知するなど、歯科助手は覚えなければならないことが多いもの。

しかしながら、人手不足状態なため新人を育てる環境ができておらず、研修制度が整っていない歯科医院がほとんどです。

研修制度が整っていない歯科医院では、しっかりと教えてもらえずに業務がはじまるというのはよくある話。見て覚えたり、実際に手を動かしながら覚えたりするのが当たり前です。

どこの職場であっても、仕事をはじめたばかりのころは覚えることが多く、大変な思いをしますよね。

歯科助手は数ある仕事の中でも、特に覚えることの多い職場です。

研修制度に関する悩みは、真剣に歯科助手の仕事と向き合っているからこそ生まれる悩みでもあります。

定期的に勉強会を設けている歯科医院もあるので、他の歯科医院の特徴も調べてみると良いですよ。

また、姉妹サイト「WHITE CROSS」では、歯科助手の仕事に不安がある方などのために、習熟度をはかる簡単なテストを用意しています。

まずはそこから少しずつはじめてみてもよいかもしれません。

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責任の重さに対する悩み

歯科助手の仕事を辞めたいと思う理由のひとつに、責任の重さに対しての悩みがあります。

歯科助手の仕事内容には治療のアシスタントがあり、治療器具の用意や受け渡しを行うことも多いです。

歯科助手の動きが直接患者さんの口腔内に関わってくるので、ミスが許されません。

また、歯科助手は医療従事者の一人。

患者さんからすると、歯科助手と歯科衛生士の区別はつかないため、働くうちに専門的な質問を受けることもあります。

正確に質問に答えられないと、歯科医院のイメージダウンにつながりますよね。

医療従事者として勤める以上、責任感は必須です。

重い責任がのしかかる分、やりがいや患者さんからの感謝の気持ちを感じやすい仕事だともいえますね。

2.職場に退職理由をどのように伝える?

歯科助手を辞めると決意したとき、どのようにして退職理由を職場に伝えれば良いか悩んでしまいますよね。

特に、退職理由が後ろ向きな場合は「本音を伝えても良いのかな?」と不安になってしまうでしょう。

職場に退職理由を伝えるときは、特別な理由がない限り、なるべく前向きな理由を伝えるのがおすすめです。

仕事を退職すると決意したら、まずは、院長や副院長に退職の意思を伝える日程を調整します。

タイミングをみて「ご相談させていただきたいことがあります」と、時間を設けてもらうようにしてください。

相談をする当日は、時間を作ってもらったお礼と、退職の意思を伝えます。

他のスタッフがいる前で退職の話を切り出すと、医院全体の雰囲気が悪くなってしまうので、かならず個人で話をしましょう。

3.退職を伝えるタイミングはいつ?

責任感の強い人ほど、退職の意思を伝えるタイミングを逃しがちです。

ここからは、在職期間別に、退職の意思を伝えるタイミングを解説していきます。

試用期間(1ヶ月〜3ヶ月)の退職

新しくチャレンジした歯科助手の仕事が、試用期間で合わないと感じることもあるでしょう。

退職の申し入れは、民法627条によって退職の2週間前までに伝えるよう定められており、試用期間中に退職を決意した場合も例外ではありません。

しかし、既存スタッフのことも考え、医院の就業規則に従って指定期日を伝えるのがベストです。

本採用後の退職

歯科助手として数ヶ月〜数年働いた後に、退職したいと思うことは多くあります。

しばらく働いた後に退職の意思を伝える場合も試用期間中と同じで、法律上は退職の2週間前までに伝えれば問題ありません。

しかしながら、歯科助手としてしばらく働いている場合は、それなりに責任のある仕事を任されていることが多いです。

就業規則を確認したうえで、勤めている歯科医院や自分の請け負っている仕事を考慮して伝えましょう。

一概にはいえませんが、退職の3ヶ月前を目安にすると良いです。

仕事内容にもよるものの、基本的には、3ヶ月あれば引き継ぎや患者さんへの挨拶を済ませられます。

長く働いているほど退職の意思を伝えるタイミングを逃しやすいので、他のスタッフや患者さんの状況などを考え、慎重に伝えましょう。

4.即日退職は可能?

歯科助手として働いていると「今すぐに辞めたい!」と思うこともあるでしょう。

仕事量も多い歯科助手は、即日退職できるかどうかが気になりますよね。

基本的には、歯科医院ごとに就業規則によって退職のルールが定められているため、即日退職はできないと思ってください。

また、試用期間中であっても、労働契約を結んでいるため、即日退職はできないことが多いです。

しかしながら、退職する側と医院側の合意があれば、即日退職可能なケースもあります。

また、歯科助手としてしばらく勤務しており、有休が残っている場合は、有休消化で出勤をしなくていい状態を作れるため、実質的な即日退職が可能です。

5.転職活動の面接で退職理由を聞かれたら?

歯科助手の仕事を退職した後、気になるのは次の転職活動ですよね。

転職活動の面接では、かならずと言っていいほど、前職の退職理由を聞かれます。

面接で前職の退職理由を聞かれたときは、前向きな理由を答えましょう。

たとえ、前の職場に不満があって仕事を辞めたとしても、面接官に不満や愚痴を伝えてしまうと、マイナスイメージを植えつけてしまいます。

自分の退職した理由を掘り下げて、良い印象を与えられるような退職理由を考えておきましょう。

以下に、2つの例をあげますね。

  • 人間関係を理由に退職→「以前は個人の働きを重視する歯科医院で働いており、スタッフ一丸となって歯科医院を作り上げられるような環境に身をおきたいと感じていました。今後は自分のコミュニケーション能力を活かして、周囲と協力しながら、仕事に向き合っていきたいと思っています。」
  • 違法行為を理由に退職→「以前は幅広い業務を任されておりましたが、私は助手として患者さんの気持ちに寄り添い、励ますことをやりがいに感じていました。貴医院では、より歯科助手業務に専念し、来院したくなる歯科医院を目指していきたいと考えております。」

このように、退職理由を前向きに伝えた後に、面接を受けている職場でどのように頑張って行きたいかをプラスして伝えるのがおすすめです。

そして、面接で退職理由を聞かれた際に気をつけたいのが、うそをつかないこと。

病気や親の介護など、うそをついて面接を受ける人も多いですが、おすすめできません。

面接の際に見られているのは、単純に退職理由だけではないためです。

もっと本質的な部分である、考え方や性格なども採用の基準とされています。

これから一緒に働く人を選考しているので、誠実でない人を雇いたいとは思いませんよね。

一緒に働きたい人だと思ってもらうためにも、うそをついてその場を切り抜けたり、退職した歯科医院を批判したりするのはやめましょう。

5.転職活動の面接で退職理由を聞かれたら?

6.まとめ

日本には歯科医院があふれており、歯科助手として働いている人も多いです。

歯科助手の仕事は多岐にわたり、医師や衛生士のサポート業務以外にも、患者さんに寄り添い励ますなど、やりがいがたくさんある反面、簡単にできる仕事ではありません。

誰でも一度は、歯科助手を辞めたいと思うときがあるかと思います。

仕事を退職したいと思った際は、勤めている歯科医院やスタッフの状況をみて、退職の意思を伝えましょう。

転職活動の面接で、歯科助手を退職した理由について聞かれることもありますが、できるだけ前向きに、次につなげられるような理由を答えるのがおすすめです。

自分の人生を良いものとして歩んでいけるように、より良い選択をしていきましょう。

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