仕事を探している歯科業界のみなさんにとって、「求人票」って情報収集のためにとても大切ですよね。
一方で、大切であるものの、中身の詳しいことはよくわからなくて困っているという声をよく伺います。
dStyleではそんなみなさんの声にお答えし、求人票を徹底解説!
それぞれの項目を正しく知ることで、本当に自分に合った職場選びにつなげていきましょう。
第8回も、前回に続き大切な「お給料」の話です。今回解説するのは、こちらの部分です。
注目するポイント
「手当」を確認しましょう
「お給料」
とっても大事ですよね。
どんなにやりがいがあっても、生活ができないと働き続けることはできません。
今回は、いろいろな種類がある「手当」に注目してみたいと思います。
「手当」とは?
基本給以外に勤務先の歯科医院からもらえるお金です。諸手当は以下の2つに分けられます。
- 労働基準法によりその支給が定められているもの
- 各医院の裁量で支給されているもの
具体的な内容は?
① 労働基準法によりその支給が定められているもの
残業手当、休日手当、深夜手当など、所定の労働時間を超えて働いた人に支給される賃金です。
② 各医院の裁量で支給されているもの
こちらは歯科医院ごとに自由に決められるもので、さまざまな手当があります。
たとえば、
- 役職手当…チーフやサブチーフなど、役職に応じて支給されるもの
- 住宅手当…住宅に必要な費用に応じて支給されるもの
- 家族手当…扶養家族の人数に応じて支給されるもの
- 通勤手当…通勤に要する費用に応じて支給されるもの
- 皆勤手当…欠勤、遅刻がゼロの人に支給されるもの
- 資格手当…対象となる資格を保有している人に支給されるもの
などがあります。
手当って、どうしてあるの?
では、法律で定められているもの以外の手当は、なぜ支給されるのでしょうか。
もちろん今までの流れや予算の中で支給しているという歯科医院もあるでしょうが、手当の支給のされ方によって歯科医院の個性が出たり、メッセージが伝わったりします。
たとえば、
- 通勤手当(上限ありの場合)…近くの地域に住んでいる人に来てほしい
- 皆勤手当…無遅刻無欠勤の人を応援したい
- 資格手当…その資格を持っている人を応援したい
というような感じです。
手当が少ない医院はNG?
そんなことはありません。給与において重要なのは、月額または年額の「額面(総支給額)」です。
たとえば、
基本給:15万円、家族手当:1万円、扶養手当:1万円、皆勤手当:1万円、資格手当:2万円
だと、どちらも月の額面は20万円です。
ですので、あくまで医院の給与への考え方の参考として見ていただけると良いのではないかと思います。
※ 額面については、「第7回 お給料徹底解説!① 手取りと額面って?」をご確認ください。
イメージとして、スタッフ数の多い歯科医院では、さまざまな職種の人が働いていたり、同じ職種のスタッフが何人も在籍していることから、人事評価の観点で基本給や手当を細かく設定していることが多いです。
いずれにせよ、求人票を比較する際は、額面の金額を確認すること、社会保険の内容を考慮することを覚えておいてくださいね。
いかがでしたか?
歯科で仕事を探すみなさんが少しでもマッチした職場を選べる、その一助になれば嬉しいです。
もし個別に質問がある方は、dStyleエージェントまでお気軽にお問い合わせください!
おしえて!dStyle 歯科求人票の「わからない」を解決!
第1回 求人票をおさらい!5つに分割してみよう
第2回 誰がやっているかを確認してわかること
第3回 どこでやっているかを確認してわかること
第4回 どのくらいの人数でやっているかを確認してわかること
第5回 どのくらいの仕事量かを想像しよう
第6回 試用期間ってなんだろう?
第7回 お給料徹底解説!① 額面と手取りって?
第8回 お給料徹底解説!② 手当、手当、手当
第9回 勤務時間・休日徹底解説!
第10回 社会保険、徹底解説!
第11回 歯科だけの保険「歯科医師国保」ってなんだ!?
第12回 研修やセミナーも福利厚生なんです
第13回 福利厚生についてのこぼれ話
第14回 意外に大切!キャリアに直結する診療科目
第15回 業務内容「歯科衛生士業務」を紐解きます
第16回 求人票でわからないこと、でも知りたいこと
第17回 さいごに〜選考の進み方を確認しよう〜